終活と思わず、生前整理と思って片付けることにしました
実母の遺品整理
実母のお葬式が終わり、私が明日帰るという日、実母の部屋にみんなが集まりました。
義理の妹が急に「形見分けをするので、お姉さん持って帰ってください。残ったものは整理しますから必要なものは全部持っていってくださいね。」と言い出しました。
「この服はお義母さんが気に入ってよく着てたやつだね」と弟や義理の妹、姪達と会話しながら、母親の来ていた洋服や小物を、一点一点見せてくれました。その中から数点もらって帰ってきました。
子供の頃、母の和箪笥には着物がいっぱい入っていました。「大人になったら好きな着物をあげるよ」と言われていたので、箪笥を開けては眺めていました。
しかし大人になった時には、ほとんどの着物がなくなっていました。たぶん生活費に代わっていたのだと思います。そして、遺品整理の際には着物は一枚も残っていませんでした。
母の荷物は少なく、あっという間に終わりました。
葬儀が終わってすぐに形見分けし、残った遺品は処分すると言われ、正直少しショックでしたが、今思えばそれで良かったのだと思います。
弟や私に任されていたら、いつまでたっても片付かなかったでしょう。
現在、母の部屋はきれいにリフォームされ、母の死化粧をしてくれた姪の部屋になっています。母もきっと喜んでいると思います。
断捨離の状況
断捨離は少しづつ進めています。今度のお休みは、母から譲り受けた反物一反だけ残して、着物を処分しようかと思っています。独身時代に購入した着物ばかりなので、もう長いこと着ていないんです。
娘に「着物いる?」とLINEを送ったら、「いらない」と返ってきました。そりゃそうよね。着物を着た事ほとんどないしね。
お金に困っていた頃は、こんなに物は多くなかったはずなのに、買える環境になるとそれまでの反動で買ってしまっていたんですね。
のんびりゆっくり片付けていきたいと思います。
生前整理と思うようになった理由
時々本を購入して読んでいますが、今の私の心境にぴったりな本に出合いました。
古堅純子さんという方が書いた「定年前にはじめる生前整理」という本です。
一部引用させていただくと、
40代までは、まだまだ自分の人生の後半なんて想像できないかもしれません。しかし、50代を過ぎたあたりから、いっきに自分の体の変化、親の異変、親の死が訪れ、「家とモノの整理問題」が、現実的になります。
引用元:2017/7/21 講談社 古堅純子著 「定年前にはじめる生前整理」
「うん、うん、本当にそうだわ」と何度も思いました。
この本には、定年後うつやセルフネグレストについても書かれています。読み進めていくうちに、最近私が考えていたことは、正しかったんだなと思えるようになりました。
50代、60代で亡くなる方もいらっしゃるので、身の回りを整理しておくことは大事ですが、「今この時」から「最期の時」まで、快適に生きるために整理していこうと思えるようになりました。
「狭いながらも楽しい我が家」を作れるように頑張ります。