行政のエンディングサポート事業が、一人暮らしの高齢者の不安を和らげてくれるかもしれない
定年が近づくにつれて、そろそろ業務のマニュアルを作成しようと動き始めました。
小さな会社なので私の業務をできる人は他におらず、50代後半でも亡くなる方の話は時々聞くので、いざという時のために作成することにしました。
同時に、取引のある金融機関や投資情報など、子供たちがすぐわかるような形で整理をしようかなと思っています。
一人暮らしの高齢者のエンディング
一人暮らしをしている高齢者が、エンディングのことを考えるととても不安だと思います。
ある高齢者は、一人暮らしをしながら病と闘っています。ご家族はいらっしゃるようですが、長い間疎遠になっていて連絡を取れない(本人が連絡しない)そうです。
勤務先の社長さんや友達が入れ替わり様子を見に行ったり、数日ごとに電話で様子を尋ねたりしています。
大家さんも良い方で、最期入院するまではと見守っていてくださるそうです。
そういう善意のサポートをしてくれる方が身近にいらっしゃる方は安心ですが、私のように友達がいない場合は、家族との縁が切れたら不安でしかたがないと思います。
エンディングサポートをしてくれる行政がある
ネットニュースの記事です。
高齢化社会になって、老後のサポートは各地域でいろいろ行われていますが、エンディングのサポートをしている行政があることを初めて知りました。
記事を読むと、引き取り手がいない場合は、行政の負担になるようです。
でも、自分が生きている間に行政に相談ができて、最期の時の契約を結ぶことができれば、大きな心配事が少し軽減されるのではないでしょうか。
現在、高齢者が一人で、もしくは高齢のご夫婦で暮らされている方はとても多いと思われます。
行政がこういうサポートをしてくれることは、とても有り難いですね。
横須賀市・大和市・千葉市で実施されているそうです。調べたら武蔵野市でも相談支援が始まっています。
地元も調べてみましたが、まだそういう制度はありませんでした。
葬儀・納骨についての相談、支援プランやリビングウィル*1の保管、安否確認、入院・入所・死亡時関係者への連絡、登録カード
葬儀・納骨についての相談、遺品整理など法律家への手配、登録カード
介護・保健・医療等悩み相談、葬儀・お墓等相談、民間との連携
エンディングプランの相談支援、エンディングプランの生前契約(葬儀・納骨・行政事務・家財整理)
※支援に条件がある場合もありますので、お住いの地区の行政に確認してください。
登録支援のある所は登録カード等が発行され、それを家の中に掲示することができます。それを見つけた方が役所に連絡してくれれば、本人が契約した内容で支援を受けられます。
エンディングノートを配布してくれる行政も増え、相談先を教えてくれる行政のHPも見かけましたが、高齢者があちこちの関係各所に自分で連絡して手配するのはなかなか難しいことも考えられます。
行政が支援してくださるのはとても良い制度だと思うので、今後は支援をしてくれる市町村や民間企業が増えていってくれるといいですね。
最後に
最近では、自分の最期についても家族と話しやすい環境になっていると思います。昔は人の最期の時について話し合うなんてとてもできなかったですよね。
エンディングノートや延命治療意思表示、臓器提供の意志表示など自分で考えて決めることができ、それを周りに伝えることができるようになりました。
ゆっくりしっかり考えておきたいと思います。
*1:生前の意志確認