老後でも働ける間はなるべく働いた方がいいと考える
年金制度がわかりにくい
マクロ経済スライド
現在の年金にはマクロ経済スライドという制度があります。これは長期的に年金制度を運営していけるように取り入れられました。
マクロ経済スライドとは、そのときの社会情勢(現役人口の減少や平均余命の伸び)に合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みです。
年金は、賃金や物価の上昇に伴って増額されますが、その伸び率から現役人口の減少率と平均余命の伸び率を引いて計算されるのです。
やったー! 年金が少し増えたよー
良かったね 少し生活が楽になるね
なんか生活が苦しくなったような気がするんだけど…
もらえる年金が少し増えたけど、それ以上に物価上昇しているので、生活が苦しく感じるなんてことがあり得るのです。
財政検証
現在は財政検証といって、5年ごとに実績データを検証をして新しい見通しを作成しています。
前回の平成26年の財政検証では、所得代替率は62.7%とされました。
所得代替率とは、受け取り始めるときの年金額が、その時点の現役世代の所得に対してどの程度の割合かを示すもの。 いっしょに検証! 公的年金 | 厚生労働省 より引用
現役男子の手取り収入の62.7%が標準世帯の夫婦二人の年金額になります。
そして将来の見通しでは、人口の増減が中程度で、経済が低成長だった場合50.0%に、出生率や死亡率の大幅な変化によってはもっと下がってしまう可能性もあるそうです。
ただし、今後5年間の所得代替率が50.0%を切ると見込まれる時には、何らかの措置が講じられるということです。
私の年金は現在の試算では88,000円ですが、その金額で安心してはいられませんよってことですね(全然安心できる金額ではないけれども…)。
年金制度を維持するためには
以前は財政再計算といって、年金の給付水準を維持するためには、保険料はいくらにすればよいかという見直しを5年ごとに行っていました。
想定以上の人口減少によって制度の改正をして、保険料に上限を設けて、その財源内で給付水準を調整するという仕組みになりました。
「向こう100年は安心」と言われる年金制度ですが、個人レベルでも出来ることはやっておいた方がよいと感じます。
経済が成長し続ければ、現役世代の収入も増え、それによって年金制度も安定します。そのためには、労働力人口の確保は大切なので、65歳まで働いて(出来るならそれ以上でも)保険料を支払うことが、私のできることなのかなと思いました。
最後に
- 年金以外の収入を得られる(確定
- 年金制度維持を応援できる(妄想
- 働いてる人は若く見える(偏見
- 働かないと出かけなくなる(確定
以上の理由から(特に4番)、私は働ける間は働いた方がいいという結論に至りました。